撚鍼(ねんしん)の図♪|岡本一抱子『鍼灸抜萃大成』|鍼の刺し方(^^)

こんにちは(^^)

伝統医学専門の隠れ家鍼灸院、

蓬庵(よもぎあん)のワダです。

岡本一抱子『鍼灸抜萃大成』より

「撚鍼(ねんしん)の図」

撚鍼の図 蓬庵

鍼の刺し方には何種類かあり、

撚鍼(ねんしん)とはその刺し方のひとつです。

皮膚に鍼を立てて、鍼を直接に指で持っていれていきます。

最近では鍼を筒にいれて、

トントンと叩いていれるやり方が主流となっていますが、

それよりも撚鍼(ねんしん)は難しくテクニックが必要になります。

無理やりに鍼を押し込めば痛い鍼となります。

相手の呼吸、「気」の去来を感じて鍼をいれていきます。

蓬庵でも、頭部や背部のツボに刺すときによく使います。

不思議なことに、少し太い鍼をつかっていても、

うまくはいったときには鍼が体に吸い込まれていくようにはいっていきます。

そして痛みもありません。

空手でも瓦割りをするときにうまく割れればこぶしは痛くありませんが、

割れなかったときには非常に痛く手を痛める場合もあります。

鍼も同じような感じです。

鍼って本当に奥が深いですね。

今後もときおり、古い文献の図などを紹介したいと思います。

今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

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箱灸(はこきゅう)♪

こんにちは(^^)

橋本市の隠れ家のような鍼灸院、蓬庵(よもぎあん)のワダです。

お灸にもいろんな種類があるというのは以前にも書きましたが、

あつ~い火傷を残すお灸から、

ほっこり温かくて気持ちの良いお灸もあります。

先日、ほっこり温かいお灸のひとつである箱灸を作りました。

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木材(カルファタ材)をきって四角い筒をつくって、

中にもぐさを受ける網をセットします♪

この網の上にお灸のもぐさを燃やします。

蓬庵では亀屋左京商店の温灸用もぐさ「松」を使っています。

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ネットで調べると様々なオリジナル箱灸が紹介されています。

これは学生のときに先輩から伝授して貰った作り方と材料です(^^)

市販のものを買うと数千円と高いですが、

自分で作ると1個500円ぐらいでしょうか!?

100円均一の木箱などをうまく使うともっと安くできると思います。

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直接お灸が皮膚にふれることはなく輻射熱(ふくしゃねつ)でじわーっと温めます。

お腹や腰が冷える人に最適なお灸です♪

熱くないので小児でも使用することができるのがいいですね。

このお灸を受けてお灸のイメージが変わったという方も多いです。

ぜひ機会があれば箱灸を体験してみてくださいね!


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tag : 箱灸 はこきゅう

受験生にも鍼灸治療は有効!?

こんにちは(。・ω・)ノ゛

蓬庵のブログ担当ワダです。

今日はセンター試験でしたね。

実は、鍼灸治療は勉強を頑張っている受験生にも大変有効なんですよ(^.^)

実際に治療にこられるのは、体にトラブルがでてからが多いのですが‥(^_^;)

では、どのように有効なのかというと、


・受験というストレスが原因による諸症状を改善します。

頭痛、腹痛、イライラ、

空咳、食欲不振、不眠、息苦しさ、胸やお腹のつまった感じ、

のどの異物感(ヒステリー球・梅核気)、冷え、のぼせ、便秘、下痢など、

人によって様々ですが、鍼灸治療がよく効く場合が多いです。


・首や肩のこり、腰痛を改善

首や肩のこりを治療することで、脳への血流量が多くなり記憶力がアップ、

体の不快感が解消することで勉強の集中力もアップ

腰痛などの痛みも集中力の低下につながります。

腰痛の治療をすることで痛みを改善し、勉強の効率がアップします。


・風邪やインフルエンザの予防、体調管理

風邪やインフルエンザも、体調がよければかかりにくくなります。

また鍼灸治療は自律神経をととのえ、免疫もアップします。

また風邪も初期であれば治りやすい。


・リラックスや精神安定作用がある。

体の緊張を緩和し、リラックス作用がある治療をすることで、

精神的にもベストコンディションをたもつことができる。


・体がだるくやる気がでない、眠気が強い、

根気がどうしてもでない、非常に疲れやすい、

やたらとイライラする。

一見、やる気がないだけのようにみえますが、

それらは五臓六腑のトラブルの可能性があります。

脾(消化機能)が弱ると、体がだる~くやる気がでない、そして非常に眠くなります。

腎(体のメインバッテリー)が弱ると、非常に疲れやすく、根気がなくなり勉強に支障がでます。

肝(体の総司令官)が緊張すると、やたらとイライラ、のぼせ、充血、鼻血などの症状がでます。

逆に肝が弱ると、目が疲れやすい・かすむ、スジがつりやすいなどがでてきます。

これらは、五臓六腑の調和がとれるように治療していくことで改善します。


このように、ちょっと思いつくだけでもいろんなことに有効なんですよ(^.^)

もちろん、鍼灸治療はあくまでもサポートなので、

一番大事なのは本人の努力ですが(^_^;)/


そういえば、学生の頃になりますが、

深谷灸の福島先生に、頭脳明晰になるお灸というのを教えてもらいましたね。

後頚部にお灸をするのですが、視界が明るくなり、頭がスッキリします。

興味がある方は治療を受けにきてくださいね。

鍼灸師の先生は、福島先生の著書『灸療閑話』に、

そのときの詳細が書かれていますので、読んでみてくださいね♪

受験会場でテスト前症候群の治療として、吐き気や腹痛を治療すると、

たくさん患者さんが集まるかもしれませんね(笑)

私も人の数倍緊張する方なので治療をお願いするでしょうね(^_^;)

鍼灸の国家試験もあと1ヶ月ほど、

おへその横のラインにある胃の経絡のツボは?

と聞かれて、取穴できないようなら国家試験に不合格になるぞ!

おへその横並びはよくでます(^.^)

ちなみに胃のツボは、「天枢(てんすう)」♪


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tag : 鍼灸 受験 鍼灸治療 受験に有効 センター試験

忍者の武器!?|鍼灸治療所蓬庵(よもぎあん)

こんにちは、蓬庵(よもぎあん)のワダです(^^)

今朝は寒かったですね。

今日は勉強会だったので、日曜ですが茨木でした♪

お昼間はすごく良いお天気でしたね。

お出かけされた方もおおかったのではないでしょうか!?


先日の勉強会のときに、

珍しい鍼がいくつか販売されていたので買いました。

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どれも、忍者か必殺仕事人の武器のようにみえますね(笑)

上から火鍼(かしん・三稜)、鋒鍼(ほうしん)、てい鍼、

刺絡鍼(しらくしん・韮刃)、圓利鍼(えんりしん) です。

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結構、長くて太いですね(^^;)

長い鋒鍼(ほうしん)は、鍼尖が矛のように鋭利になっており、

頑固な痛みやしびれ、できものがあるときに手足末端のツボや局所に使う鍼で、

針先が鋭利なため刺すと出血を伴う場合があり、

そのやり方を、刺絡(しらく)といいます。

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圓利鍼(えんりしん)は、馬の尾のような形をしていて、

痛みやしびれの場合に深く刺入する鍼です。

少し形は違いますが、

刺すとこんな感じです(^^)

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ちなみに、わたしの腰です。

少し痛いですが、効果は大きいです。


今日は、普段の治療ではあまり見かけることのない、

特殊な鍼を紹介してみました♪


蓬庵では基本的に、髪の毛ぐらいの細い鍼を使っていますから、

ご安心ください(^^)


治療院に1本だけ長い鍼をおいていますが、

言うことを聞かない子どもに、

「小児はりが嫌なら仕方ないなぁ‥、今日はこれにしとくか。」

と見せると一気に大人しくなります(笑)

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長鍼(ちょうしん)や巨鍼(こしん)と言われる鍼です。

刺すとこんな感じです♪

またまたわたしの背中です。

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背中に置くとこんな感じ、

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刺入していきます。

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全部はいってしまいました(^^)

痛そうに見えますが、意外と気持ちがいいから不思議です♪

特殊な鍼なので、日本で治療に使っている先生は少ないので、

やって欲しいと言っても、できない先生の方が多いとはおもおいますが(^^;)

今回、購入した鍼は正和堂・販売部で購入できるので、

医師、鍼灸師で購入したい方は検索してみてください♪


今日もブログを読んで頂きありがとうございます。

初めての方は、もしよかったら蓬庵のホームページも覗いて下さいね(^^)

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手作りざん鍼

手作り鍼の第3弾は、ザン鍼という鍼です。

銀板から切り出して作りました。

これも接触鍼で、

皮膚をなでたりさするように使っていきます。

熱をとる作用が強いので、

アトピーの治療に使うことが多い鍼です。

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まだ少し細かい傷が残っているので、

もう少しヤスリがけが必要かな(^^;)

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こちら側は刃の所を少し鋭く、

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本来は使わないおしり側も使えるようにしました。

尖っている方と比べて、少し丸めにしました。

なかなか思うような形にならず苦労しました。

ざん鍼の第1号にしては上出来♪


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手作り調気鍼

前回の「てい鍼」に続いて、

今回は銅板から「調気鍼」という鍼を作ってみました(^^)

これも刺さない鍼です。

<調気鍼>
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上は市販のステンレスの調気鍼、

下が今回製作した銅の調気鍼です。

買えば2~3千円、

自分で作れば材料費の200円ほど、

ただ、切り出して磨くのはなかなか根気のいる作業です(^^;)

<ざん鍼>
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今は「ざん鍼」という鍼を銀で作っています。

なかなか形が決まらず苦戦中です。

まだ荒削り段階なので、

これから紙ヤスリで形を整えて、

きれいにみがいていきます♪


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お灸の種類

「灸は身を焼くものにあらず 心にあかりを灯すものなり」

by.弘法大師

って、ことで、

今日はたくさんあるお灸の種類を説明します!

簡単に説明するつもりが‥、長くなってしまいました(^^;)


お灸の種類

直接灸‥皮膚の上に直接もぐさをおいてお灸をするやり方です。灸痕といって、火傷が残るものを有痕灸(ゆうこんきゅう)、火傷が残らないものを無痕灸(むこんきゅう)ともいいます。直接灸にもいろいろなやり方があり、有痕灸と無痕灸の両方があります。

透熱灸 (とうねつきゅう)

 昔ながらの火傷が残るお灸で、皮膚の上に直接もぐさをひねった艾炷(がいしゅ)を立てて線香で火をつけ、途中で消さずに焼ききる。艾炷(がいしゅ)の大きさは必要に応じて調節する。その目安として、米粒の大きさを目安とした米粒大(べいりゅうだい)、米粒を半分にした半米粒大(はんべいりゅうだい)がよくつかわれる。また、糸の用に細くした艾炷(がいしゅ)でするお灸を、糸状灸(しじょうきゅう)といいます。現在も透熱灸を使ったお灸のやり方として、深谷灸法が有名です。
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※艾炷(がいしゅ)とは、綿のような状態のもぐさを三角錐状に成形したもののことで、指腹でもぐさを転がして、その形に成形することを、「もぐさをひねる」、「もぐさをもむ」、「もぐさをもみだす」といいます。

知熱灸 (ちねつきゅう)

 お灸のやり方は透熱灸とほぼ同じですが、艾炷(がいしゅ)が8割ほど燃えたところで火を消したり、熱く感じたところでお灸を取ってしまします。米粒大や半米粒大の艾炷(がいしゅ)を8割ほど燃えたところで火を消すやり方を八分灸といい、一般的によく鍼灸院で使われるお灸のやり方です。8割で消してしまうので、さほど熱くなく火傷になることもありません。
 学生の頃は、八分灸をしているのに透熱灸になってしまうことも、お灸を心地よくすえるのは、なかなか難しい技術なんです。

焼灼灸 (しょうしゃくきゅう)

 魚の目や胼胝(タコ)といった角質化した部位にお灸をする。硬くひねった艾炷(がいしゅ)によって角質化した部位を焼くことで、魚の目やタコをきれいにとることができる。硬くひねることで密度の濃い艾炷(がいしゅ)となるため、燃焼時間が長く燃焼温度も高くなるため、魚の目や胼胝(タコ)の治療に適している。角質化しているため、熱く感じないことが多い。ただ、1~2ヶ月ほど毎日お灸を継続する必要があり、根気のいるお灸です。

打膿灸 (だのうきゅう)

 大豆大から指頭大の艾炷(がいしゅ)を焼ききり、その部位に膏薬(こうやく)やすいだし膏というものを塗ったり、貼ったりすることで故意に化膿させることで、免疫力が高くなるといわれている。大きな灸痕(やけど)を残すため、一般の治療院ではしないことが多い、現在も家伝のお灸として、一部の治療院やお寺で行われている。東京では「四つ木の灸」、大阪では「無量寺の灸」が有名です。

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「四つ木の灸」 三代目 板橋英子先生の打膿灸
東京 灸法臨床研究会 2007年3月18日の講習風景
受けられた方は、お灸よりも、周りを押さえる先生の手の方が痛いと言われていました。

間接灸‥皮膚の上に直接もぐさを置かないで、伝導熱や輻射熱を利用するお灸をするやり方です。火傷が残らない無痕灸(むこんきゅう)で、温灸(おんきゅう)とも言われます。

隔物灸 (かくぶつきゅう)

 もぐさの下に生姜、ニンニク、味噌、びわの葉、塩などを置いて伝導熱を伝えるお灸のやり方で、下に置く物の薬効成分と温熱刺激を目的としたお灸のです。

台座灸 (だいざきゅう) 簡易灸 (かんいきゅう) 円筒灸 (えんとうきゅう)

 既製の台座や、筒の上にもぐさがついており、せんねん灸、カマヤミニ、つぼ灸などの商品名で市販されているお灸のことです。火をつけるだけで使えるので家庭でも手軽にできるお灸です。

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棒灸 (ぼうきゅう)

 タバコのようにもぐさを棒状にしたお灸です。ツボにかざしたり、びわの葉や和紙の上から押さえて使うことが多く、輻射熱と伝導熱を利用するお灸です。

灸頭鍼 (きゅうとうしん)

 皮膚に鍼を刺して、その鍼の上に丸めたもぐさをつけて、それに火をつけます。鍼の刺激とお灸の輻射熱を同時に与えることが出来るやり方です。

箱灸 (はこきゅう)

 箱の中に網をはり、もぐさを燃やします。輻射熱を利用したお灸で、温熱の範囲が広く、お腹や腰に使うと非常に気持ちの良いお灸です。

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深谷灸法 ・ 深谷伊三郎

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*深谷灸法に使う竹筒、点火用線香、もぐさ

蓬庵でも使用することがある、

昭和の名灸師・深谷伊三郎先生の深谷灸法の紹介です。

貴重な写真をまじえて紹介します(^^)


※同じ記事をホームページの東洋医学にも掲載しています。
http://yomogian2011.web.fc2.com/touyou-fukayakyu.html

 私がはじめて深谷灸法とであったのは大学1年生の冬でした。ヒヨコ育成会という新米鍼灸師の勉強会の学生スタッフとして参加させてもらい、深谷灸コースに参加させてもらったのがはじまりです。ヒヨコ育成会では深谷灸法の第1人者としてしられる福島哲也先生の指導を受けました。
 それまではお灸が効くという印象があまりなかったのですが、福島先生のお灸を受けたときに、全身に響きわたるような気持ちの良いお灸の熱さに衝撃をうけました。そして、何より治療効果が高いということでした。まだまだ学生の未熟者でも、それなりの効果をだせることが、深谷灸にはまるきっかけとなりました。卒業した現在でも、深谷灸法は治療での私の大きな武器の1つとなっています。昔ながらの火傷が残るやり方のお灸ですが、治療効果が高く非常に有効な灸法です。

*深谷灸法

 深谷灸法とは、昭和の名灸師といわれた故・深谷伊三郎先生が40年有余年の臨床で中で、『黄帝明堂灸経灸』や『名家灸選』などを研究して構築した灸法です。その特徴として透熱灸・遠隔取穴・少穴多壮・特効穴、を活用するとともに、灸熱を緩和するために灸熱緩和器として竹筒を使用するのが特徴です。また、深谷灸法の象徴と言うべきものに「灸法の基本10項」があります。

*用語説明

透熱灸‥皮膚に直接するお灸で、火傷が残ります。

遠隔取穴‥悪いところにお灸をするのではなくて、離れたところにお灸をします。悪いところにお灸をしたから効くというものではありません。

少穴多壮‥使うツボが少ないかわりに、お灸の数を多します。

特効穴‥古来からお灸をすると効くと言われているツボで、家伝や秘伝のものも多くあります。

竹筒‥お灸の熱さを緩和する目的と、治療に有効なツボをさがすときに竹の筒を使います。

基本10項‥深谷先生が長年の臨床の中からみいだされたお灸を効かすためのポイントです。お灸に限らず、鍼灸師が治療をする上での心得と言えます。

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*深谷灸法の特徴の1つである竹筒です。
 写真は深谷先生が晩年まで使われていた実物です。
 ちなみにうつっている手は私です。


*灸法の基本10項目


1、経穴は効くものではなく、効かすものである。
   
2、成書の経穴部位は方角を示すのみ。
   
3、経穴は移動する。
   
4、名穴を駆使して効果を挙げよ。
   
5、少穴で効果を挙げるべきである。
   
6、反応の無い穴は効き目が少ない。(効き目の出ないものは出すようにする。)
   
7、そこが悪いからと、そこへすえても効果は無い。
   
8、名穴であっても、ただそれだけに効くのではない。
   
9、灸の大小壮数は患者の体質に合わせよ。(熱くないところは熱くなるまですえる。)
   
10、経穴は手際よく取穴せよ。


*深谷伊三郎 (ふかやいさぶろう) 東京生まれ
 

 肺結核で5年間病床に臥していたが、灸治療で劇的に回復したのをきっかけに鍼灸の道に進んだ。『黄帝明堂灸経灸』や『名家灸選』の研究など多くの業績を残しており、日本を代表する鍼灸師の1人である。「鍼灸治療雑誌」を20年間刊行し、「鍼灸之世界社」を主宰しており、昭和49年急逝されました。
 代表作に名家灸選釈義があり、現在でも多くの鍼灸師が治療の際に使用しています。また、息子の新間英雄氏はクラシックギター奏者、孫は落語家の立川志らく氏です。

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*実際に深谷先生が使用されていた灸箱と竹筒
 箱は紙を貼り重ねて作られており、深谷先生が自分で作られたものだそうです。

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*新間英雄氏、ヒヨコ育成会にて深谷灸法の指導をして頂きました。
 父親(深谷伊三郎)に言われてよくお灸をされていたとのことで、お灸の腕前はプロ級です。

*深谷灸法関連書籍・DVD 

『お灸治療の実際-熱くないすえ方と病気別特効穴-』 深谷伊三郎  
 
『お灸で病気を治した話』 1~10巻 深谷伊三郎 *
 
『家伝灸物語』 深谷伊三郎 *
 
『取穴法のすべて』 深谷伊三郎 
 
『名家灸選釈義』 深谷伊三郎 *
 
『灸法医典』 深谷伊三郎 *
 
『名灸穴の研究』 深谷伊三郎
 
『図説 深谷灸法』 入江靖二 *
 
『深谷灸による病気別症候別灸治療-患者にからだに聞け』 福島哲也 *
 
『深谷灸法実践講座』 DVD 福島哲也

*印がついている書籍は蓬庵も所蔵しています。


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*蓬庵が所蔵している、江戸時代に編纂された 『名家灸選』の原著です。
 深谷先生はこの『名家灸選』を研究され、『名家灸選釈義』を書かれました。


● 鍼灸治療所 蓬庵(よもぎあん)ホームページ
● 庵主 和田智義
● 649-7206 和歌山県橋本市高野口町向島84-13

秘密道具

私の秘密道具(治療道具)に新しい鍼が加わりました (>▽<)

一口に鍼と言っても、実はいろんな種類の鍼があります。
刺す鍼だけが鍼ではありませんよ(^^)
鍼の中には、さすったりあてるだけの刺さない鍼もあります。

現代では、毫鍼(ごうしん)という髪の毛のような細い鍼がよく使われますが、
古代から伝わる鍼には9種類があります。

・古代九鍼・
破る鍼:鑱鍼(ざんしん)、鍼(ひしん)、鋒鍼(ほうしん)
刺入する鍼:毫鍼(ごうしん)、長鍼(ちょうしん)、員利鍼(いんりしん)、大鍼(だいしん)
刺入しない鍼:鍉鍼(ていしん)、円鍼(えんしん)  

今回の新しい秘密道具は、鑱鍼(ざんしん)という鍼です。
体表の熱をとることを得意とするので、
アトピーなどで皮膚の赤みが強いところに使っていきます。
使うと赤みがひいて皮膚が白くなっていきます。
ちなみ材質は、熱をとる作用が強い純銀です(ノ≧∀≦)ノ

現代は、破る鍼としてではなく、刺さない鍼として、
アレンジして使われることが多いです。
純銀ですので、皮膚へのあたりが優しいです。

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また、蓬庵でご覧になってください(^^)

この九鍼についての詳細は、中国後漢代に書かれたとされる
『黄帝内経霊枢(こうていだいけいれいすう)』
という古典の中に書かれています。

“九鍼之吊.各上同形.一曰鑱鍼.二曰員鍼.三曰鍉鍼.四曰鋒鍼.五曰鍼.六曰員利鍼.七曰毫鍼.八曰長鍼.九曰大鍼.”

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鍼灸治療所蓬庵 庵主 和田智義
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