こんにちは(^^)
隠れ家のような東洋医学の鍼灸院、蓬庵(よもぎあん)のワダです。
先日、このような患者さんがいました。
継続して治療されている患者さんですが、
話していると舌が横によっていく感じがして、
なんだかろれつがまわりにくい。
ろれつがまわりにくいのにもいろいろな理由がありますが、
お酒や精神薬なども飲んでいないのにろれつがまわらないというのは、
普通の治療家ならちょっとまずいなと、
脳血管障害などを疑うと思います。
東洋医学では脳血管障害を「中風(ちゅうふう)」といいます。
その所見のひとつに偏歪舌(へんわいぜつ)、
もしくは歪斜舌(わいしゃぜつ)というのがあります。
偏歪舌(へんわいぜつ)とは、
本来は、べーっと舌を出した時に真っ直ぐにだるのが正常ですが、
だしたときに左右どちらかに偏って出ることをいいます。
脳血管疾患などの前駆症状であったり、
後遺症であったりすることがあります。
※舌を出すときに力を入れすぎてどちらかに傾くのは別である。
その患者さんの舌を確認してみるとそのような所見はみられませんでした。
舌は非常に多くの経絡というルートが関係していたり、
いろんな臓腑が関係する場所ではあるのですが、
大きく関係するものに「心」という臓が関係するとされます。
「心は舌に開竅す。」「舌は心の苗。」などと古典に記されています。
実際に緊張すると舌がもつれて話せなかったりしますよね。
ときには心配事が多かったり、
飲食の不摂生で表裏する小腸から波及して心に影響すると、
※心は臓(陰)、小腸は腑(陽)でペアになっている。
口淡無味(こうたんむみ)といって味がしなくなることもあります。
その方は「心」を中心とした治療で、
帰る頃には会話もスムーズになっていました。
何か「心」に熱がこもるようなことがあったのでしょうね。
もしこのような偏歪舌の症状がある場合は、
脳血管障害などの前駆症状の場合もありますので、
一度、大きな病院で検査を受けた方がよいと思います。
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tag : 偏歪舌 歪斜舌 舌診 中風